p29・30 15 鉱物資源(マンガン・内津温泉・蛙目粘土)
<『さいお』春日井市立西尾小学校開校100周年記念ハンドブック>
この西尾小学校校区でも、わすがではあますが地下資源が採掘されていました。
マンガン(満俺)
マンガンとは、銀白色の金属で、元素記号はMn。純粋な金属 として使われることあまりなく、ほとんどは合金にして使用します。なかでも鋼材の原料として重要で、電池の+極としても使用されます。現在ではレアメタルに分類されています。
『さかした』によると、このマノガンが西尾小学校の北にあるイモジ洞て掘られていたということです。発見した人は、西尾の鵜飼九郎さん(西尾小学校近くの蔵のあるお宅)です。内津に水車を使った製粉所かあり、そこで粉にされて名古屋方面に出荷していたとのことです。採掘権は転々とし、最後は内津の鵜飼鏡三さん(丸二満俺製粉所)となり、今から40年はど前に廃業しています。
内津温泉
内津温泉というものかあるのを知っていますか? 今はすでに廃業していますが、かつて内津には2軒の温泉宿がありました。うち1軒が栄屋旅館で、最近まて営業していました。もう1軒は町営で、100mほど上のところにあったのですが、現在の国道 19号が通るときにルートにかかり取り壊されてしまったそうてす。
栄屋の夫馬茂夫さんによると、昭和5年に内津峠を低く、広くする道路の改修工事のときに、ラジウムを含んだ岩の地層か表出したそうてす。最初、地元の人が薬としてビンに汲みに来る程度だったそうてすが、その後、内津村の委託で茂夫さんのお父さんである栄次郎さんが商品に仕立てて売り出したということてす。そして、戦後、やはり内津町が旅館を経営することになり、栄次郎さんが請け負ったところ大変繫盛したそうてす。その後、自分でその旅館の下のところに栄屋旅館を建て、営業を始めました。内津温泉に鉄分を多く含むラジウム泉(冷泉)を温めてお湯にしたものだったのです。この温泉のもとは取り出し方が難く、他の人ではうまくできなかったそうです。このお話を聞いたときに、~これで最後という鉱泉のサンプルをいたたきました。色は茶色で、お茶に入れると確かに黒く変色しました。このサンプルは西尾小学校で保管しています。
蛙目粘土(がいろめねんど)
蛙目粘土は、瀬戸市でつくっている焼き物を支えてきた原料として有名てす。名前の由来は、雨などでぬれると、石英の粒が蛙の目王のように見えることからたそうです。この蛙目粘土が、 現在の春日井自動車学校がある敷地内で崛られていたことがわかっています。当時の写真を見ると大規模に露天掘りをされていたことか確認できます。
【内津温泉栄屋旅館】
【内津温泉のサンプル】